リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「……えっと…だから…」


突然の出来事に戸惑いは隠せなかったけど。とにかくもう一度、健太にちゃんと謝ろうと思った。


だけど。離れた途端、健太は何も言わずにまた歩き出して。



「健太…」


そして私も。

それ以上は何も言えず、その後ろ姿を見つめることしか出来なかった。


謝りたかったのに…。
謝って、ちゃんと仲直りしたかったのに。

何も出来ないまま、私は隣家へと帰っていく健太を見送ることしか出来なかった。


一体…今日はどうなってるんだ。


朝は部長からテストとやらでいきなり抱きしめられたかと思ってたら…さっきはさっきで健太までいきなり私を抱きしめた?のか?


理解出来ない状況の連続で、その夜私は…なかなか寝付くことが出来なかった。


だってそうでしょうよ?

美琴ちゃんの言葉を思い出したり、朝の部長、夜の健太…それぞれのことが頭に浮かぶと、スヤスヤ眠りになんてつけなかったんだ。


< 336 / 407 >

この作品をシェア

pagetop