リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
そして部長も。
静かになった私に気付いたせいか、それからは私に空気を合わせるように黙ったままだった。
「家、このあたりだったよな?」
だけどようやくそんな空気が壊されたのは、自宅までもう少しという交差点に近付いた時だった。
「はい、次の信号を右です」
「了解」
家までの距離が、どんどん近付いていく。
…その時だった。
「お前、この土日も予定ないのか」
「えっ?」
「予定だよ、予定。明日と明後日は何かあるのか」
いきなり部長にそんなことを聞かれ、おさまりかけていた鼓動が何故か再び加速していく。
「いえ……特に…ないですが」
「そうか。じゃあ明日の14時、品川駅に来い」
「はい…明日の14時に品川……って、えぇっ⁉︎」
「どうせ暇なんだろ、予定が欲しかったんじゃないのか」
「や、予定って…確かに予定がある人が羨ましいって言いましたけど。明日は休みですよ⁉︎」
慌ててそう答えると、無表情のまま部長は言う。
「社会経験だと思えばいい。仕事だと思って来い」
休みなのに仕事?社会経験?何それ!?
「お、そうこうしてるうちに家に到着だ。記憶力抜群だな、俺」
部長の言葉にハッとなって外を見ると、車は自宅を過ぎたあたりで停車した。