リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「あっ、そうだ。切符は?」
そんな相沢さんの腕がやっと私から離れたのは、新幹線の改札機を通る直前だった。
「あぁ、4人分全部俺が持ってる」
後ろにいた部長がそう言いながら上着の内ポケットから切符を取り出した。
そしてまずは青山さんに手渡すと、次に相沢さんに切符が渡された。
それから、私にも。切符をすっと差し出してきたので私もそれを受け取ろうとした。
それなのに。
「つーかさ、俺一泊だっつったよな?」
切符を受け取ろうとした瞬間、わざとらしくその手を引っ込めたかと思ったら、私の引くキャリーバッグを見ながらそう聞いてきた。
「…はい。そう聞いてますけど」
「だよな?じゃあ何でそんなバカでかい荷物になるんだよ。もっと小さいのなかったのか?」
「えっ、あっ…ありましたけど」
「はあ?じゃあ何でそっちで来なかった」
「や、だって色々詰めてたらパンパンになっちゃって…」
「色々?」
不機嫌そうな顔で部長にそう聞かれた時だった。
「まぁまぁ!とりあえず時間ないから続きは乗ってからってことで」
呆れ顔の青山さんが、私たちの間に割って入った。
「ったく…」
部長はブツブツ言っていたけど、青山さんと相沢さんが急いでいたので私も二人のあとを急ぎ足でついていき、出発間際の新幹線に慌てて乗り込んだ。