リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「あ、真琴ちゃん荷物貸して。こっち座りなよ」
「えっ?」
車内に入ると、青山さんが私の荷物を上の荷物置きに置いてくれたので私はそのまま窓際の席へと座った。
隣には青山さんが座った。
そして通路を挟んだ隣には部長。その奥には相沢さんが順に座っていた。
全員が座った直後、発車音が鳴り響き、新幹線が動き出した。
「しっかし真琴ちゃんの荷物すっげー重かったけど、一体何いれてきたの?」
隣にいる青山さんがそう言いながらクスッと笑った。
「えっ、あ…えっと…一応着替え3日分にパジャマとか、シャンプー類に、あとドライヤーと…」
「は?ドライヤー!?つーかなんで3日分も着替えがいるんだよ」
青山さんに答えていたはずなのに、通路を挟んだ向こうの席から部長が呆れた口調でそう返してきた。
「なんでって、何があるかわからないじゃないですか!?濡れたり汚れたりするかもしれないし」
「濡れたり汚れたり?んなこと滅多にないだろ。それにドライヤーだって必要ない。いまどきどこのホテルだってドライヤーくらいはある」
「…そんなの行ってみなきゃわからないじゃないですか」
「俺はドライヤーのないホテルなんて泊まったことはない」
「…あっそうですか。じゃあもしなかったとしても絶対部長にだけは貸しませんから」
「ああ、別に貸してもらわなくて結構だ」
…なんて、くだらないやりとりをしていたその時だった。
「あははっ、本当聞いてた通り真琴ちゃんて面白い」
「ははっ、だろ?友樹と真琴ちゃんはいつもこんな調子なんだよ」
「ふ〜ん、仲良しなんだね〜」
「はぁ?誰が仲良しなんだよ?」
「友ちゃんと真琴ちゃんがだよ。妬けちゃうな〜」
「おいコウ、バカ言うなって。何で俺があいつなんかと…」
隣で繰り広げられていく会話に、何故だか胸がきゅうっとなった。
「だってさっきから真琴ちゃんとばっかり喋ってるし。仲良いじゃん〜」
「だーかーらー、バカなこと言うなっつーの。だいたいあいつは部下で、俺は上司なだけだから」
「ふ〜ん」
「なんだよふ〜んって」
きゅうっと締め付けられるみたいに、胸が痛くなった。