リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
…何なんだ。っていうか、私何でこの人たちと一緒にいるんだ。
何故か目が覚めたように急に面白くなくなってきた私は、背もたれを少しだけ倒すと隣の青山さんに声をかけた。
「ごめんなさい青山さん、ちょっと昨日寝不足で…。少しだけ寝ててもいいですか?」
「あぁ、いいよ。着いたら起こしてあげるからゆっくり寝てればいいよ、俺も寝るし」
そして青山さんにそう言われると、そのままゆっくりと目を閉じた。
しばらくすると、隣からは寝息が聞こえてきた。
だけど…私は眠りたくても全く眠れなかった。
「そういえばさ、大学時代の先輩が代官山にカフェをオープンしたみたいでね、近々行きたいんだけど一緒に行こうよ」
「カフェ?んなの女友達と行けよ。コウの長話に付き合ってたらコーヒー5杯くらい飲まなきゃいけないだろ」
「いいじゃん〜、パンケーキとかもあるし」
「俺が甘いものキライって知ってて言ってる?」
「ふふっ、じゃあ甘くないものは何があるか聞いておくから」
聞きたくもないのに聞こえてくる二人の会話のせいで、一秒たりとも眠りにつけなかった。