リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜


「わぁ……」


声にならないって、こういう時の状況を言うのかもしれないな。

とにかく部屋の中がすごく広くて驚いた。

一人で寝るには贅沢すぎるくらいの大きなベッドが存在感を放っているし、壁一面にもあるカーテンを開けてみると目の前には綺麗な景色が広がっていた。


っていうか、広すぎない?

一人だよ?私一人でこんな広い部屋?いいの?

宿泊費いくらなの?


人間は飲み込めないおかしな状況に陥ると、おかしな行動に出るのだと感じる。

私は座ることも出来ず、部屋の中を一人でずっとウロウロしていた。


だけどその時。部屋のチャイムが鳴り、慌ててドアに駆け寄った。
ドアスコープからのぞいてみると、さっきのホテルマンの姿が見えた。

私はすぐに鍵を開け、ドアを開けた。


「失礼いたします。少しだけお部屋の中でお時間よろしいでしょうか?」

「はい…」


言われるがまま部屋の中にホテルマンを招き入れた。


「どうぞ、おかけになってください」


どうしていいかわからず立っていると、椅子を引いてくれたので恐る恐る座らせてもらった。


「この度は当ホテルをご利用いただきましてありがとうございます。大月様は初めてのご利用だと伺っておりますのでご挨拶に伺いました。私はパーソナルコンシェルジュを務めさせていただきます、伊藤と申します」

「あっ、はい…」

「我々パーソナルコンセルジュは、ご滞在中の身の回りのお世話をする専任のスタッフです。24時間待機しておりますので、観光のご案内、コピー・ファクシミリサービスなどのビジネスサポート、あらゆるサービスを担当させていただきます。お客様の快適なご滞在をきめこまやかにお手伝いいたしますので、何なりとお申し付けくださいませ」

「あっ、はい、どうも…ありがとうございます」

「お時間いただきましてありがとうございました。25階の専用フロントにおりますので、ご用の際はお電話でご連絡ください」


パーソナルコンシェルジュだという伊藤さんは、深々と一礼すると部屋から出ていった。


「すごいな…パーソナルコンシェルジュなんて初めて聞いたよそんな言葉…」


一人になった途端、思わず出た独り言。

やっぱり青山商事はすごい。あの兄弟もやっぱりすごい人たちなんだな…と感じずにはいられなかった。


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