リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
……サラリーマンか。
50代くらいだろうか。
黒いスーツ姿に、髪を後ろで結んでいる男性が、私のすぐ後ろを歩いている。
その距離、およそ10メートル…ないくらいだ。
早足なせいか、少しずつ距離が縮まってくる。
と同時に、私は何故だか怖くなり、嫌な胸騒ぎがした。
朝だといっても、前にも後ろにも誰もいない。
つまり、この路上には私と後ろの男性だけ……だ。
……って、何考えてんの私。
いくら何でも93キロの巨体に寄ってくる人なんて……ね。
そんなモノ好きな男なんて……
ドキドキする胸の音を感じながらも、私は怖がらずに歩くスピードを落とした。
そうだ。後ろを歩かれているから変な気分になるだけ。
そうそう。
追い抜いてもらって前を歩いてもらえばいいんだから。
そんなことを考えながら、足音がすぐ後ろで聞こえた、その時だった。