仲良し8人組



ゆっくりとビニールシートを上へと捲る。


と、同時にひなの視界に入ってきた光景。



「えっ!?」



狭い場所を占拠する様に放り出された足。


腫れて赤黒く鬱血した顔。


ギョロッと充血した白目を剥いた目。


大きく開かれた口から流れたらしい唾液。


首に宛がわれている自身の両手。



サトさんが……、


……倒れてる。



「サトさん!サトさん!」



慌ててそう叫びながらひながサトシへと駆け寄るが、サトシはもう動かない。



「う、……嘘……」



サトシの肩にコツンと当たったひなの右手。


その振動で、まるで人形の様にコロンッと顔が横を向く。


もう間違いない。


サトシは、……死んでいる。



「な、……何で……」



目に涙を溜め、鼻を啜りながらひなの口から言葉が漏れる。


サトシの手は首に宛がわれていて、それはつまり、サトシは自分で自分の首を絞めたという事だ。



何で……、自殺なんか……。



ギュッと唇を噛み締めると、口内に血の味が広がる。



自殺なんか……してほしく無かった。


昨日話したのに、もう今日は話せない。


何で……。



自然とサトシが自分で絞めた首へと目がいってしまう。と、その時、ふとひなの頭に疑問が湧いた。



……本当に自殺?


< 129 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop