仲良し8人組
ゆっくりとビニールシートを上へと捲る。
と、同時にひなの視界に入ってきた光景。
「えっ!?」
狭い場所を占拠する様に放り出された足。
腫れて赤黒く鬱血した顔。
ギョロッと充血した白目を剥いた目。
大きく開かれた口から流れたらしい唾液。
首に宛がわれている自身の両手。
サトさんが……、
……倒れてる。
「サトさん!サトさん!」
慌ててそう叫びながらひながサトシへと駆け寄るが、サトシはもう動かない。
「う、……嘘……」
サトシの肩にコツンと当たったひなの右手。
その振動で、まるで人形の様にコロンッと顔が横を向く。
もう間違いない。
サトシは、……死んでいる。
「な、……何で……」
目に涙を溜め、鼻を啜りながらひなの口から言葉が漏れる。
サトシの手は首に宛がわれていて、それはつまり、サトシは自分で自分の首を絞めたという事だ。
何で……、自殺なんか……。
ギュッと唇を噛み締めると、口内に血の味が広がる。
自殺なんか……してほしく無かった。
昨日話したのに、もう今日は話せない。
何で……。
自然とサトシが自分で絞めた首へと目がいってしまう。と、その時、ふとひなの頭に疑問が湧いた。
……本当に自殺?