仲良し8人組
『しかし、実験は成功したのだが副作用が出た。
実はこの副作用、犬で実験した時にも起こった副作用だった。
私達は副作用が起こる事を知っていたんだ。
それなのに、……人なら大丈夫かもしれないと思ってしまった。
私達は罪深い。
被験者の研究員の一人の50代の男性が発狂したとでも言うべきなのだろうか。
彼は包丁を持って研究所へとやって来ると、目に止まった人を滅多刺しにし出したのだ。
その時の彼は目が血走っていて、本人も意思が無かった様だ』
包丁で人を殺した…ってこと!
何…それ……。
平和とは程遠い。副作用が酷過ぎる。
『これは犬の時も同様に、錯乱した1匹がいきなり一緒にいた5匹の内の3匹を噛み殺していた。
だが3匹を噛み殺すと、何事も無かったかの様に元に戻ったのだ。
彼もそうなるのか…と呆然と見ていた時、彼は3人目にあの高校生の女の子を選んだ。
悲鳴を上げ、必死に助けを求める彼女を誰も助けようとはしない可笑しな空間。
当然ながら、誰も助けない中彼女は彼に刺し殺されてしまった。
と、同時に気を失って倒れた彼。
彼が目を覚ました時に聞いた話によると、どうやら人を殺したくて堪らなくなったらしい。
そして、3人を刺した所でその気持ちが一気に消えたとのこと。
この事件は会社によって隠蔽されたのだが、3人を殺した彼は翌日消息不明となった。
この事件によって記憶を消すという事を止めるかと思ったが、会社はそんな事は無かった様に話を進めていく。
そこで私はボヌール社を不振に思い、その時点で退職という道を選んだ。
が、サトシはそのまま会社に残ったのだ。