仲良し8人組



それから数ヵ月後の事だ。


サトシがあの副作用は、顔見知りを3人殺す事により正常に戻る事に気付いたと喜んで言ってきたのだ。


何でも知り合いの苦痛に満ちた顔を見る事によって罪悪感が一気に増え、正常な意識状態へと戻るらしい。


だが、3人も殺さなくてはならないなんて間違っている!


そう言った私にサトシは苦笑していたと思う。


サトシも本当は可笑しいと思っていたのだろう。


それから暫くしてあの日がやって来たのだ。


あの日からもうすぐ6年が経とうとしている』



人を3人殺す事で元に戻るって言っても、元に戻った時には自分は殺人犯になっているという事だ。



そうなっても、事件ごと記憶を消してしまうから大丈夫って事?


一体今までで何件位こんな事件が起きているんだろう。


それすらも事件という記憶がないひなには分からない。


ひなだけじゃない。この世界の人達の殆どが分からないのだ。



『ある日、私は酷い頭痛と共に目が覚めた。


場所は私の家の布団の中だ。


当然私は嫌な夢でも見たのだろうと思っていたのだが、事態はそんな単純な事ではなかった。


ふらっと外に出掛けた時、コンビニで店員が私の話を聞いてくれない。それどころか周りの人達でさえ私を無視するようにしていたのだ。


気を悪くした私はカウンターにお金を置いてパンと飲み物。そして、新聞を勝手に持って帰った。


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