仲良し8人組



2階に着くとそのまま卓の部屋へと案内された。


白で統一された卓の部屋は家同様に綺麗にされている。


白い机の上にある本棚に並んだ本がピシッと綺麗に並べられているのも卓の几帳面な性格からだろう。



きっと卓は勉強していて他の事をしなくちゃいけなくなっても、その勉強道具をそのまま放って置くなんて事はしないんだろうな。



そんな事をひなが思っている間に、亮介は真ん中に置かれているクリーム色のローテーブルの前に腰を下ろしていた。


亮介が座ったのを見届けると、卓がベッドへと腰掛ける。


そして、亮介へと探る様な目を向けてゆっくりと口を開いた。



「で、今日は何の用?」



その言葉に続きは無いが、


『亮介がわざわざ行くと連絡してまでの用ってどんな大事な用?』


そう続きそうな顔を亮介に向けている。


それに亮介が苦笑いをしながら話を切り出した。



「あー、あのさ。前に中学校に皆で集まった時って、何か変わった事とかあったっけ?」


「んー、ちょっと待ってて」



卓は首を傾げたままベッドから立ち上がり机へと行くと、本棚から一冊の真っ白な本を抜き出した。


表も裏も分からない真っ白な本。



「何だよそれ?」


「日記みたいなもんさ」


「ふーん」



日記だと断言しない所が気になるが、本のページをペラペラと捲っている様子から、仲良し8人組で中学校で集まった日の事が書かれているのは確かだ。


< 163 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop