仲良し8人組
「夢はかなり歪んでいたからね。高校で更に磨きがかかったみたいたけど」
「高校?」
「ああ。亮介は知らないか。夢と同じ高校に行っていたのは僕だけだったからね」
夢と同じ高校に行っていたのは卓だけじゃない。
夢と卓、そして明が同じ高校へ進学したのだ。
卓の記憶からは明が消えているからそう言っているだけ。
卓が楽しそうに笑いながら言う夢を更に歪ませた原因。
「夢は、高校の時に女子からいじめにあってたんだよ」
それを聞いた瞬間、驚きからひなの目が見開かれた。
亮介もひなと同じ状態だったらしく、
「えっ!?」
そう声を上げる。
夢が高校の時にいじめられていた。
何で?……何で?
だって、……明だっていた筈なのに。
そうひなが思った時、ズキンッと頭に痛みが走る。それと共に蘇る少しの記憶。
……そうだ。……私は夢がいじめにあっていたのを知ってる。中学校で集まった日に聞いたんだから。
確か、まだ皆が集まってなかったのもあって、懐かしい校舎を最後にしっかりと見ておこうと一人で散策していたんだ。
階段を上り2階に行った所で、理科室から光が漏れていた。
恐怖というよりは興味の方が先攻したんだろう。
足音をたてない様に理科室のドアの前まで行くと、そっとドアを少しだけ開けて中を覗いたんだ。
そこに居たのは、明と卓。
二人は話しをしていて、でもそれが内緒話って程の小さな声じゃなかったから、普通に聞こえてきたんだ。