仲良し8人組



安心した。


サトさんは信じて大丈夫な人だ。



そう感じたら、さっきまであんなに話し出し難かったのにスルッと言葉が繋がっていく。



「あの、そうだとしたら、私が殆どの人に認識してもらえないのは、私がいきなりタイムスリップして来たから…ですか?」



そうだと言って欲しい気持ちがひなは強い。


だが、ゆるゆると首を横にふるサトシ。



「いや、それは分からない。分かるのは、この世界では神崎さんを認識出来る人は極僅かという事だけだ」



極僅か。その言葉がひなの頭を駆け巡る。


と、同時に少し震える指先。


その震えを抑えようとギュッと拳を握る。



「それって、…やっぱり、……私は、死んでる?」



自分で行き着いたその考えが間違えであって欲しい。


でも、サトシの話から推測すると、間違えではない可能性が高い。



バクバクと速いスピードで鳴り続ける鼓動。


そうだよ。と言われたらどうしようという不安。


余りの恐怖からか、ひなの背中をツーっと冷や汗が伝う。



だが、そんなひなの様子を目の当たりにしたサトシは堪えられないといった様子で豪快に笑いだした。



「ハハハハッ。残念ながら私には霊感はないよ」



思わず笑われた事にポカンとしてしまうひな。



そうか、サトさんは霊感は無いのか。なんてボケッと思ってしまったひなだが、問題はそこじゃない。


霊感がないという事は、ひなは幽霊ではないという事になるのだ。


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