仲良し8人組
「そうだね。ところで君はこの3年後の世界に来て何日目だい?」
いきなり聞かれたその事に、えっと…と声をもらしてからひなが答える。
「今朝目が覚めたらなので……」
何日目か分からない。
それが答えだ。
ひなは自分が何日寝ていたかが分からないのだ。
しかしサトシは、
「良かった。まだ時間はあるね」
そう言いながら、ホッとした表情をした。
「時間って、……もしかしてこれの事ですか」
時間という言葉でピンときたひなが、手に持っていた鞄の中を漁り始める。
「こ、…これ」
そう言ってひながサトシへと差し出したのはひなの家のテーブルの上に置かれていた黒い手紙だ。
最初こそ不思議そうな顔でひなから差し出された黒い手紙を受け取って表裏を確認していたが、中の手紙の内容を見た瞬間、サトシの目が見開かれた。
「これは、……今はこんな物が届くのか」
そう呟くサトシは真剣そのものだ。
ひなの今の状態を良く知っている風だったサトシだが、そのサトシにすら謎の手紙。
手紙を見てギリッとサトシが唇を噛み締めると、ゆっくりとひなへと顔を向ける。
「神崎さん。この手紙に書かれている事は間違っていないと思った方が良い。君の期限は今日も合わせて3日だ」
突然聞かされたタイムリミット。
それに思わずギュッと手を握り締める。
握り締めた手はじわっと湿っていて、汗が酷い。