夢想い~キミオモイ~
ガシッ!!
みんなが見ているにもかまわず、私はすぐさま信璃の腕をつかんだ。
そして引きずるように体育館をあとにした。
「信璃!!あんな所で名前呼ぶなんてなんてことするわけ!?」
恥ずかしくてしょうがなかったんだから。
人に見られるんだよ?
それに先輩とかもいたし・・・・
「だって、未羅がいたから♪」
あなたに言った私がバカでした。
信璃がそんなことで言うのをやめるわけないね。
「それと!先輩に勝ったってどういうこと!?」
「そのまんまだよ♪」
そのまんま?
えーっとつまり、本当に先輩に勝ったってこと?
本当に?と言うように、信璃を見上げる。
「そうだよ♪」
そう言って信璃は笑った。