水曜日の彼女


「だって…夏休み…朝陽の事が頭の中をチラついて、勉強に集中出来なかったんだもの。」



私がそう言うと、朝陽がハッとしたように私を見つめ、ちょっと気まずそうに



「ごめん…俺のせいか……。」



と言う。


最近の朝陽は、本当に柔らかくなってきたと思う。


でも…相変わらず、他の人への態度は変わらなくて…。


そんな様子を見ていると、私には気を許してくれてるのかなって思って純粋に嬉しくなる。



「また一緒に勉強しようか?」



と言ってくれる朝陽。その気持ちが嬉しくて



「うん♡♡」



と元気よく返事をした。


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