浅葱色に射す一筋の泪
優輝菜「御勘弁を………」
総司「優衣に何て言ってたの?」
優輝菜「……………………………。
何も言ってません」
総司「はぁ?」
優輝菜「えっ?……だから……何も…」
総司「……………………。鬼ですか?」
優輝菜「えっ? 陸軍と空軍を極めれば、それ程強力なもんはないじゃん」
土方「開き直ったかっっっ!!!」
優輝菜「てかさ、風が強くて髪が顔に張り付いて前が見えない………」
平助「美人だよ」
優輝菜「顔が全く見えてません」
平助「知ってます」
優輝菜「……………………………。」
勇司「母上……。騙し切れると思ったの?」
優輝菜「んな訳ないだろ!バレるまでに極められれば良かったの!」
歳輝「……………………………。
開き直った………」
優輝菜「髪が邪魔………」
土方「良かったな」
優輝菜「口に入ってて気持ち悪い」
一「大丈夫だ。見てる此方も気持ち悪い」
優輝菜「……………………………。
意味が分かり兼ねます……」
土方「顔が全く見えてねぇのにお前が喋ってるからな」
優輝菜「ヤマンバか?私はヤマンバか?」
一「何故二回言う」
優輝菜「……………………………。
大事な事だから………」
土方「ヤマンバか。お前に良く似合ってる」
「ぎゃぁーーーーーーーーー!!!」
操舵室から出て来た晋作と坂本が叫ぶ
優輝菜「……………………………。
酷ぇ………。」
晋作「え?誰?優輝菜か?」
坂本「あぁ……優輝菜か……」
優輝菜「……………………………。
美しい優輝菜どす〜〜〜」
平助「ヤマンバだ。ヤマンバ!」
どーーーーーーーーーん!!!
優輝菜「ちっ!落ちなかったか……」
平助「見えてんの?」
優輝菜「見えるわぁっっっ!!!
髪の隙間からしっかり見えてる!!!
てかさ、喋る度に髪の毛が口に入るの。
そろそろ縄解いて?」
土方「ダメだ。」
優輝菜「なんでよっっっ!!!」
土方「Gの蔵のが良かったか?」
優輝菜「……………………………。」
バタン……………………………。
土方「……………………………。
やっちまった……。」
土方ふ縄を解いて、先日のベッドへ運んだ