浅葱色に射す一筋の泪
一時間ほどで目を覚ました優輝菜を連れて陸軍は宿に帰った。
優輝菜「はぁ〜〜〜〜〜〜………」
土方「帰ったら始末書な………」
優輝菜「あぃ」
土方「……………………………。
何故黙ってた」
優輝菜「言ったら許した?」
土方「とんでもない」
優輝菜「でしょうね。だから暇を見つけて行ったんだよ」
土方「暇じゃねぇ!!!サボって行ったんだ!!!」
優輝菜「はいはい。」
土方「はいはいじゃねぇ!」
歳輝「反省してますか?」
優輝菜「操縦を習ったことは反省してないけど、仕事をサボったことは申し訳ない………」
勇司「俺も空軍に行きたい」
優輝菜「両方できた方が良いんじゃないの?」
勇司「俺もそう思う」
土方「俺らは陸軍だ。与えられた仕事を全うするまでだ」
優輝菜「頭かってぇな……。考え方が古いんだよ」
土方「お前は150年後の人間だからな」
優輝菜「うん。それもあるけど、明治も急激に発展してるから、人間もそれに伴って発展しないと武田 観柳斎のように時代に取り残される事になるでしょ?
軍事も大分変わったし………。
そもそも、土方歳三と言う男は、前へ前へ進む男でしょ。 守りに入っちゃダメなんじゃ無い?」
土方「偉そうに………」
優輝菜「歳は誰よりもカッコイイ武士だろ?」ニコッ!
土方「知ってる」
優輝菜「……………………。えぇ……」
勇司「え?武田さんが何?」
優輝菜「昔は医療ではなく、軍事の指南だったんだよ……」
歳輝「えぇっっっ!!!」
優輝菜「ただ、新選組には古すぎてね?
医療を学んでたからそっちを任せたでて訳。 烝も監察に忙しいしね……」