浅葱色に射す一筋の泪




半年間、監視付きの仕事。


烝「逃げたら厠へ突き落とすで?」


優輝菜「……………………。はい」


烝「明日は島田やで?」


優輝菜「………………………。はい」


烝「……………………………。

暇や………」


優輝菜「煩いっっっ!!!黙って監視してろっっっ!!!」


烝「……………………………。暇や…」


優輝菜「(プルプルプルプルプル)」


烝「……………………………。
お茶がうまい………」ズズズズズ


優輝菜「……………………………。」


烝「はぁ〜〜〜〜〜〜………」


優輝菜「……………………………。」


優輝菜は文机での仕事。


烝「……………………………。」


優輝菜「……………………………。」


烝「優輝菜……お前は変わらんなぁ」


優輝菜「……………………………。」


烝「成長しとらんし、まず学ばんな。
お前は死ぬまでそのままなんやろうな」


優輝菜「(プルプルプルプルプルプル)」


ごんっっっ!!!


優輝菜「歳ーーーーーー!!!
烝が煩いっっっ!!!仕事出来ない!」


スパンッ!


隣の部屋で仕事していた土方は飛んで来た


土方「山崎……。お前の仕事は何だ」


山崎「監視」


土方「黙ってろ」


山崎「……………………………。
暇なんや……。こんなん仕事やあらへんで?」


土方「だ。ま。れ。」


山崎「…………………………。暇や…」


土方・優輝菜「黙れっっっ!!!」


山崎「……………………………。」




ーーーーーーーーーーーー




山崎「…………………………。暇や…」


優輝菜「またお前か………」


半年間、烝が監視の日はずっと喋ってる。 黙れても5分。


山崎「こんなん仕事やあらへんで?」


優輝菜「もう仕事戻って良いって。真面目に仕事してるし……。最近の私は丸で修行僧だからね」


山崎「あかん。仕事やからなぁ………」


優輝菜「平気。もう悟りを開いた。もう神に近い」


山崎「土方さんに言うてぇなぁ〜〜〜」


優輝菜「歳ーーーーーーっっっ!!!」


スパンッ!


土方「用があるなら貴様が来い!!!
何だ偉そうに!!!」


優輝菜「もう、監視はいらない。

逆に烝の日は仕事が進まない」


土方「……………………………。」


烝「………………………。暇や……」


土方「近藤さんと話してくる」




……………………………





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