浅葱色に射す一筋の泪




「土方さんいるかぁ?」


土方「ん?平助か……。どうした?」


庭から顔を覗かした四人


左之「たまには呑もうぜ」


と、一升瓶を掲げる左之


土方「お前らはもう寝ろ。上がってくれ」


子供達「お休みなさ〜〜〜〜い」


優衣「私も先寝てるね〜〜〜」


総司「うん。お休み」


優衣「総司……」


総司「ん?」


優衣「結核菌が開発に着手したよ。私はこれで安心して眠れる……」


優衣の目には涙が………


総司「…………………。優衣………?」


優衣「戦で……死なないでね……」


総司「優衣を置いて死ねるわけ無いよ」


優衣「お休み……」ニコッ!


総司「少し話したら帰るよ」


優衣は頷いて帰って行った


総司「っっっ!!!」


総司が横を見ると優輝菜は凄い顔で号泣


総司「………………………………。

なに……」


優輝菜「よがっだぁ〜〜〜!わだじもじんばいじでだぁ〜〜〜」


総司「………………………………。

え?なに?」


土方「優輝菜も心配してたんだと……」


総司「あ。り。が。と。う。」


総司は優輝菜の頭を撫でた


優輝菜「うんうんうんうん」


土方「死ぬまで働け………」


総司「(ニコッ!)喜んで!!!」


左之「呑むぞーーーーーー!!!」


土方「勇司も上行け」


勇司「え……。俺も〜〜〜?」


土方「学生はしっかり学べ」


勇司「……………………………。

はぁ〜〜〜い………。お休みなさい」


全「お休みーーーーーー!!!」


それから土方は近藤さんを呼びに行って、試衛館時代の面子で飲み明かした


翌朝……総司は優衣に怒られていた


優衣「早く帰るって言ったのに!!!」


総司「ごめん……。」


優衣「はぁ〜〜〜〜〜〜………」


総司「……………………………。」


優輝菜「器の小せぇ妻だな……」


優衣「くそばばぁは黙ってろ。
総司!はい。飲んで仕事して!!!」


渡されたのは優衣特製青汁


総司「ありがとう………」


優輝菜「毎日飲んでんの?」


優衣「だから何?」


優輝菜「…………………。何も……。」


総司「私の体を考えての事だし、蜂蜜入ってるから飲みやすいんだ」


優輝菜「ふぅ〜〜〜〜〜〜ん……」


土方「優輝菜。早く食え。横浜行くぞ」


優輝菜「了解」


近藤「優衣…。俺にもそれ飲ませろ。」


優衣「はい。ちょっと待って下さい」


優輝菜「二日酔いですかぁ〜〜〜?」


近藤「頭が痛い……。近くで話すな」


優輝菜「スミマセン………」





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