浅葱色に射す一筋の泪




優輝菜「だろ?龍神は見守るんだよ!」


父「なに?」


優衣「突如光と共に大阪城に現れし異空の神。 龍となりて彼、戦を止め、日本を纏めた神なり」


父「だから……なに?」


優輝菜「史実に残ってるんだって?お父さん知ってる?」


父「うん…。だからなに?」


優輝菜「それ特攻服着た私!!!
鳥羽伏見の戦い止めたの私〜〜〜!! 」


母「何したの?」


優輝菜「武力行使……。一人で大阪城乗り込んでった勇者は私」ニコッ!


全「……………………………。」


父「良く死ななかったな………」


優輝菜「直ぐに、新選組、薩長と龍馬さん来てくれたし……」


優衣「死ぬつもりだったくせに……」


優輝菜「慶喜とはまぁまぁ…仲良かったし、終わり良ければすべて良し!!!」


父「死ぬなよ……?優輝菜……」


優輝菜「死ぬつもりもない!!!
あっ!そうそう…心臓の調子みて?
歳が安心出来ないんだって……」


父「調子は?」


優輝菜「疲れやすいけど、年のせいでしょ……。発作も無いし、元気だよ?」


父は聴診器で優輝菜を診る……


父「熱は?」


母が体温計を持って来た………


ピピピピ………


37.8度……。


父「いつから?」


優輝菜「疲れやすいのが?二ヶ月位?」


父「心雑音あり……。不整脈あり……。
まぁ、手術が必要な訳じゃない。 だが…、横浜は行かない方が良い」


優輝菜「優愛のトコで寝てるから良い」


母「不整脈……」


優輝菜「優衣も診てもらって」


母「優輝菜は血管も巻き込んでるんだから……」


優輝菜「大丈夫!!!元々40迄生きられれば御の字だったから……。しかも、40過ぎたら皆も不整脈位起きるから」


優衣「まだ三十代……」


優輝菜「……………………………。
歳には言わないで……。戦争から戻ったら言うから……」


父「発作が起きたら直ぐに来い」


優輝菜「了解!!!」ニコッ!


勇司「…………………母上………」


歳輝「…………………死ぬの?」


優輝菜「いやいやいやいや……。まだまだ先の話……。歳よりは長生きするからご心配無く……」ゲラゲラゲラゲラ


勇司「本当に?」


優輝菜「歳に言うなよ?指揮官なんだから……何十万人の命背負ってるんだからね? 動揺させんな……。良いな?」


勇司「…………………。はい」






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