浅葱色に射す一筋の泪
晋作「優輝菜さん……殺すぞ」
優輝菜「良いか!ザンギリ!!!
下関戦で戦ふっかけてボロ負けし、物凄い賠償金を払ったのは何処のお馬鹿さんだっっっ!!!」
晋作「……………………………。
ボロ負けでは無い………」
優輝菜「あれは惨敗っっっ!!!」
麻呂「惨敗だ……。晋作……。
下関戦も優輝菜にも……。潔く諦めて戦で無茶をするな」
坂本「奇兵隊の指揮官として恥じぬ様努めるき!」
優輝菜「奇兵隊が問題起こしたら晋作の責任……。恥を晒すのは貴様だ」クスッ!
晋作「俺の軍は人数が多いんだ!!!」
そう……。奇兵隊だけで数万……。
桁違いなのだ。
そもそも、史実通りなら奇兵隊はもう無い。日本軍として吸収されている。
新選組もだ……。新選組は皆死んでいたがな………。
ポンポン!
優輝菜「頑張りたまえ!」
ドーーーーーーーーーーーーン!!!
晋作は優輝菜を突き飛ばし
晋作「貴様が頑張れ!!!」
優輝菜「私は平隊士だから近藤さんの命令を聞くだけ」
近藤「俺の言うことも聞かねぇがな…」
土方「晋作と同じだ」
晋作・優輝菜「一緒にすんなっっっ!!!」
麻呂「2人が手を組んだらロクな事にはならない……」
優輝菜「私はこんな秩序の保てない人間では無い。こんな奴と一緒にされたら世も末じゃ」
バコンッ!
優輝菜「(プルプルプルプル)
サーベルは辞めて……」
土方「……………………………。
これは痛そうだ」
晋作「戦の前に殺しとくっっっ!!!」
坂本「辞めんかぁ!!!」
東郷「…………………。女を殴るな」
全「…………………。女では無い」
優輝菜「龍神だからな………」
総司「まだ言うんですか………」
優輝菜「(ニコッ!)死ぬ迄言う〜〜」
土方「……………………………。
よっぽど嬉しかったんだな………」
ポンポン
晋作「ふっ! 龍神とは……随分偉くなったもんだな」
龍神を知らない者にまた翔と陸が説明する。
近藤「ゲラゲラゲラゲラ。笑わせてくれる………」
優輝菜「史実なんで……すみませんね!」
平助「クククククク………」
優輝菜「(ギロリ)なぁに?」
平助「龍神はねぇ………優輝菜……」
晋作「笑えるだろ〜〜〜?」
優輝菜「ちっさいオッさん共……。
私を馬鹿にするとは良い度胸だな……」
晋作・平助「ちっさいオッさんじゃねぇ!!!」
優輝菜「どこいらへんが大きいんだ?
私より小さいじゃねぇかっっっ!!!」
晋作「…………………。う…器……」
平助「…………………。お前は女じゃねぇ……」