浅葱色に射す一筋の泪





結局、皆で走ってるって言うね………


翔「優輝菜ぁ!!忘れんなよ!!!
皆お前が大好きなんだからよっっっ!!!」


優輝菜「うんっっっ!!!」


晋作は陸の後ろに乗っている………。


ゲシッ!ゲシッ!


優輝菜「ゼファーを蹴るな………」


ゼファーの事となると我を忘れる優輝菜


優輝菜「後で殺すから………」


晋作「優輝菜……。頑張れ………」


優輝菜「……………………………。」


晋作「死ぬんじゃねぇ〜〜〜ぞ!!!」


メットの中で号泣の優輝菜………。


晋作は人を馬鹿にしても褒めたり慰めたり励ましたりすることは無い


晋作「聞いてんのかっっっ!!!
また……お前に会いてぇからよっ!!」


優輝菜「……………………………。」


土方の軍服をギュッと握る優輝菜。


優輝菜はケツに乗る時、絶対捕まることは無い。


土方「(まぁ〜〜た泣いてんのかよ)」


優輝菜「晋作………ありがと………」


晋作「………………………。あぁ……」




……………………………




土方「また李朝朝鮮とは違うな……」


優輝菜「繋がってるよ……。世界中…」


夕日が沈むのを眺める二人……


ゼファーに寄りかかって座ってる


土方「寒くねぇか?」


秋になり、肌寒い夕暮れ………。


優輝菜「大丈夫………」


土方「今熱出したら手術が出来ねぇだろ」


優輝菜「大丈夫だって」


土方は優輝菜を膝に置いて、自分のコートごと優輝菜を包む


優輝菜「相変わらず良い奴……」クス


土方「お前が何よりも大事だからな」


優輝菜「私も……歳が大好き………」


土方「俺に会う。その為にお前は時を超えて来たんだ………」


優輝菜「そうだね………。あの頃に戻りたい………」


土方「そうか…。あんな激動の時代にな………」


優輝菜「みんな元気だったしね!!!」


土方「今も変わんねぇだろ………」


優輝菜「まぁ……変わんないけど……無茶したね〜〜〜……」


土方「……………………………。
お前がな………」


優輝菜「……………………………。
私を幸せにしてくれてありがとね……」


土方「……………………………。
死ぬ様な言い方すんなっっっ!!!」


優輝菜「そっか……。幸せだよ?歳…」


土方「俺もだ………」


優輝菜「歳の時代に来れて……。
新撰組に出会えて良かった………。

史実を変えた事……。後悔はしてない。
寧ろ良かったと思ってる……」


土方「ん?」


優輝菜「子供や孫に会わせてくれてありがとう……」


土方「……………………………。あぁ」




……………………………





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