浅葱色に射す一筋の泪





お風呂入って久々の屯所………


優輝菜「優愛ーーーーーー?」


ガラガラガラガラ〜〜〜〜


優愛「っっっ!!! 母上〜〜〜!!!
父上〜〜〜!!!」


ドゴッ!


優輝菜「ゴフッ! た……ただいまぁ。
優愛!お腹!お腹!」


優愛「あ……。まぁ…大丈夫でしょ!」


陸「よっ!」


優愛「陸ーーーーーー!!!」


ドゴッ!


優輝菜「お腹ぁーーーーーー!!!」


バタバタバタバタ


優衣「優輝ーーーーーー!!!」


ドゴッ!


優輝菜「ゴフッ! みんなで私を殺す気?」


勇司・歳輝「母上ーーーーーー!!!」


優輝菜「止まれっっっ!!!
お前らを支える力はない!!!」


勇司・歳輝「父上ーーーーーー!!!」


ドゴッ!


土方「ゴフッ! た……ただいま……。
元気だな……。勇司は落ち着け………」


優衣「何で戻ったの? 休戦だから?」


優輝菜「手術受けに来た!」ニコッ!


勇司・優衣・歳輝「えっ?」


優輝菜「今受けないともう半年だって言われたの。 みんなに説得されて……
仕方なく帰って来たのさぁ!」


と、ブーツを脱ぎながら淡々と話した


優愛「え?」


優輝菜「心臓が小さい時から弱くてね………。40まで生きられれば良いねって感じだったけど、おじいちゃん、おばあちゃんが手術しよって言うからさ!
優衣も明日は来いって……。

忙しいのに悪いね………」


居間に行き、誰かの飲みかけのお茶を啜る優輝菜………。


優衣「優輝………。」


勇司「そんなに悪いの?」


土方「大丈夫だ……」


優愛「母上!!!何呑気にお茶飲んでるの!!! 布団敷くから早く寝てよっ!」


優輝菜「私自身元気だから実感ないの。
帰りも戦闘機操縦して帰って来たし!」


バシッ!


優衣「早く寝ろっっっ!!!」


土方「叩くな!!!」


優衣「手術はいつ?」


優輝菜「明後日……って言わなかった?」


優衣「言ってないしね?」


優輝菜「お産が入ったらそっち優先ね」


優衣「何でそんなに余裕なの………」


優輝菜「……………………………。
怖いに決まってんだろ……。泣き叫んだって状況は変わらないだろっ!」


陸「優愛……。お茶くれる?」


優愛「……………………………。
あぁ!!ごめん。今持ってくる………」


優衣「……………………………。」


優輝菜「すんげぇ〜〜怖いから……。
煽るな………。馬鹿………。」


優衣「……………………………。
ごめん」




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