忘れ物を届けに






城への門をくぐると、そこには兎と同じような服を着て同じように二足歩行で歩く動物がいた。

(おかしい…)
でも、もうおかしいと思う余裕もない。
みんなが自分を見て指を指す。
驚く。笑う。噂する。

「珍しい…」
「ニンゲンだ…」

ざわめきを後に、どこかの部屋に入れられた。


< 10 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop