みんな病んでる。
「……教師が中学生を殴ったりして大丈夫なのか?」

「奴の手を払いのけての正当防衛だ。……まあ、おお事になるのは嫌だから、学校には黙っててくれよ」

そう言って横溝は俺のあたまをそっと撫でた。

……どうしてか、自然と涙が溢れてきた。

そして、それは留まることを知らなかった。

「なあ、殴られて、解るだろう。殴っても、何にもならないってこと。だからリョウは反撃しなかったんだろう。オマエ、今、凄く綺麗な目してるぜ」

「……ふん」

「男、上がったな」

俺は横溝に肩を抱かれながら、いつまでも子どものように泣いていた。

そう。

小学生の頃に、いじめられて泣いていた小さな自分ごと、横溝に包まれているような気がした。

遠くの方で夕陽が滲んでいた。

何故かそれは、暖かく感じる夕陽だった。

φφφ hold out φφφ
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