五つの顔を持つ私
あぁ、ついにきてしまった放課後。
「フッ ちゃんと逃げずに待ってたか」
こっちは忙しいんだよ。てめえらなんかと遊んでる暇はねぇんだ。
と、言いたいが言えない…。
クソッ
「来い」
命令すんじゃねぇよ。
そう思いながらもおとなしくついていくしかできない自分が憎い…。
「乗れ」
目の前には大きいバイク。
私のよりは断然小さいけど…。
「早くしろ」
うるさく催促され、バイクに乗る。
「…お前、乗りなれてるんだな」
う゛…。
まずい。
「そうですか?初めて乗ったんですけどねぇ」
こんな地味子がバイクに乗れるなんて知ったら絶対怪しまれるに違いない。
質問責めを喰らうこと間違いなしだ。
それだけは避けたい。
メンドーだから。
「チッ 行くぞ。しっかり掴まってろよ。落ちて死にたいんなら離してもいいけどな」
舌打ちするとこあった?
それにしても一言多い。
「着いたぞ。降りろ」