五つの顔を持つ私




「フン、麗を侮辱するなんて命知らずもいいとこね」

呆然としている女の子達を放置し、私の手をとると、

「麗を傷付けてごらんなさい。ただじゃおかないから」

女の子達を背筋が凍る冷たい目で睨み付け、脅してから教室を出で行った。

「…うわー、こわーい」

「フフッ、あなたには負けるわよ」

失礼な。

完璧な棒読みに返ってきた返事はなんとも失礼なセリフだった。

「どこ行くの?」

「倉庫に決まってるでしょ」

そうだった。

「あー、今日は用事が…」

「仕事?」

「あ~まぁそんなとこ」

「…そう…。だったら仕方ないわね…」

「うん、じゃあ」

そう言って私は帰って行った。

…ちょろ。


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