五つの顔を持つ私



「おっ!薫じゃん!!珍しいなぁ~。薫が朝から学校に登校するなんて。明日雪が降るんじゃね!?」

…なんだ、この煩い猿は。

「何よ、失礼ね。私だってたまには早く来ることぐらいあるわよ。今日は麗に会いたくて早めに来たの」

そうつっけんどんに言い放つ薫に私は呆れて何も言えない。

…なにが麗に会いたくてよ。

まるっきり嘘じゃない。

でも薫が私の名前を口に出した途端、一気に警戒心丸出しで思いっきり私を睨んできた幹部B。

「あ゛あ゛!?お前まだいるのか。しかも昨日来なかっただろ。薫がせっかく誘ってやったっていうのによぉ。今日も変わらずダサくて地味子だなぁ」

…なぜここまで言われなければいけないのだろう。

別に何も感じないけど

…一瞬で殺してやってもいいのよ…?

私の微かな殺気に気づいたからか慌てて薫が取り成す。

「ちょっと連、止めなさい。この子を怒らせてはダメよ」

…連っていうのね、この小猿は。

「あ゛あ゛!!今チビって思っただろ!!」

思ってないわよ…少ししか…。

「こう見えてもなぁ150はあんだぞ!!」

…それって自慢できることかしら。十分低いと思うけれど…。

「…連、止めなさい…。自分で傷を広げてるわよ…」

「…え…」

私でも160はあるのに…。



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