考えが甘いんだよ【短編】




「ねぇ、巧弥くん〜!なっちゃんをふったってほんとぉ?」







「ま、まーな。」








「可哀想ななっちゃぁん!どんまい!」









は?
なにそれ?
ムカつく。
すごいムカつく。








「あははっ、今度は本当にふられちゃったぁ〜。









とでも言うと思いました?亜耶ちゃん、なにか勘違いしてるようだけど。私が振ったの。馬鹿にしないでもらえる?あんな男、こっちから願い下げ。よくあんな男と浮気してられんね。あー、まぁ亜耶ちゃんならお似合いかもね?」









「なっ!?馬鹿にしてんの!!?」









「してんの。気づかない?


あ!しーちゃん!また明日ね!バイバーイ!」








「う、うん!!バイバイ!」








あーすっきり!









「かなちゃん、帰ろー!!」









「あらぁ?宇佐さぁん!ふられたって本当?可哀想にね。」








「ありがとう。でも私からふってんの。あと勝手に憐れまないでもらえます?可哀想って、こっちのセリフ。自分の化粧のけばさ気づかない?ケバ子って呼ばれてるの気づいたら?」









「なっちゃん…!変わったね!かっこいい!」








「ブスに言われたくないわ「うるさいな。だから何?ブスに言われたんだよ?もっと恥じれば?自分の顔。」








「なっ!!」









「あははっ、ださーい藤川さん。藤川きみよさんっ」








「きみよ?へー、いい名前ね?」









とりあえず今日はすっきりした。
でも明日からこんなこと言えなくなるなぁ、絶対!
勇気でないよ…





ただ、私は自分の言いたいことを言えないような人にはなりたくない。




< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop