メガネのヒメゴト
「それじゃあ、ずっと忘れられないようなこと、してくれる?」


「ああ」


わたしの左薬指には青い石のリングが。


「はずそうか?」


あなたはわたしに体をしずめた。


「ううん。自分ではずすから、はずさないで」


わたしはワインをのみ、口の中に貯めた。


あなたの口まで運び、少しずつ口の中にワインをいれてあげた。


ノドからゆっくりと小さくこくんと音がした。

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