メガネのヒメゴト
それから1か月。


わたしと彼は一緒に婚姻届を出しにいった。


左手の薬指の結婚指輪がやけにピカピカ光ってる。


「結婚っていいな。これで瑞穂とずっといられる」


「うん」


わたしは右手に視線を合わせた。


青い石のリングは右手の薬指に引越しさせていた。


「まだ、してるのか、それ」


青い石が光っていた。


「だって、好きなんだもん」


「けっこう、傷だらけじゃないか。今度買ってやるよ、同じやつ」


「うん、楽しみにしてる」


青い石がまた光った。

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