ばいばいの笑顔
「花ちゃん?」

後ろからお母さんの声がした。

「やっぱり今日お休みするの?だったらちゃんと優陽くんに連絡しとかなきゃダメでしょ?」


学校に行かなきゃならないはずのあたしは手ぶらで、制服だけは着ているものの、靴下も履いてなくて、髪の毛すらもまだ結んでいない状態。

昨日は、帰宅した時に顔色が悪いし食欲もなくて、お母さんに心配をかけたばかりだった。


「今日休むの?」


追い打ちをかけるように聞いてくる優くんの言葉。



昨日、あたしがあんなだったのも
今、あたしがこんななのも
理由はひとつしかなくて。

本当はとっても休みたいけど………

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