ミク。
「姉さんアレ、どうしたんです?」
お土産用のケーキを持ったままかなり驚いた声をあげたユキを珠里夜は軽く鼻で笑いながら、短く。
《私、妖怪である前に魔女ですから》
と囁いて、その言葉の続きが指すモノに興味津々になった陽菜を優しく抱き上げるとスタスタと台所へと向きを変えてしまった。
《お風呂は明日、朝風呂をすれば良いとして、夕食は今食べて頂きますよ?》
せっかくロブスター取り寄せたのに、何処かの馬鹿な誰かが遅いから冷たくなってしまいました。これで春が御腹壊したら、どうする気かしらね?春。なんて彼に話し掛けながら彼の指定席である場所の椅子を引いて、普段通り座らせると、後は無言でテーブルに飾り付けを始めていく。
「手伝います。」
と、云ってそれを見ていたユキが運ぶのを手伝おうと手を差し出すと彼女は軽く払い、かなり怒っていると取れる冷たい口調で、
《運ぶのは良いです。むしろケーキ買ってきたなら切って下さいね?私、かなり空腹なもので》
と、笑顔で言われてしまった。だから、これは相当なマックス状態だと気付いたユキは、これ以上彼女の怒りの地雷を踏まない為にも素早く行動し、包丁立てからケーキカット用の物を一本抜き取って刃先を火にかけて少し焼き、クリームや生地が無駄に付着しないよう加工すると、お土産用に買って来た十号のデコレーションショコラホールケーキを八等分にカットして近くに用意されていたクリスマス用の皿に盛り付けた。
お土産用のケーキを持ったままかなり驚いた声をあげたユキを珠里夜は軽く鼻で笑いながら、短く。
《私、妖怪である前に魔女ですから》
と囁いて、その言葉の続きが指すモノに興味津々になった陽菜を優しく抱き上げるとスタスタと台所へと向きを変えてしまった。
《お風呂は明日、朝風呂をすれば良いとして、夕食は今食べて頂きますよ?》
せっかくロブスター取り寄せたのに、何処かの馬鹿な誰かが遅いから冷たくなってしまいました。これで春が御腹壊したら、どうする気かしらね?春。なんて彼に話し掛けながら彼の指定席である場所の椅子を引いて、普段通り座らせると、後は無言でテーブルに飾り付けを始めていく。
「手伝います。」
と、云ってそれを見ていたユキが運ぶのを手伝おうと手を差し出すと彼女は軽く払い、かなり怒っていると取れる冷たい口調で、
《運ぶのは良いです。むしろケーキ買ってきたなら切って下さいね?私、かなり空腹なもので》
と、笑顔で言われてしまった。だから、これは相当なマックス状態だと気付いたユキは、これ以上彼女の怒りの地雷を踏まない為にも素早く行動し、包丁立てからケーキカット用の物を一本抜き取って刃先を火にかけて少し焼き、クリームや生地が無駄に付着しないよう加工すると、お土産用に買って来た十号のデコレーションショコラホールケーキを八等分にカットして近くに用意されていたクリスマス用の皿に盛り付けた。