ミク。
『遺伝子って………』

「主様の遺伝子です。ほとんど何も問題ない良体です。ですからせめて保存だけでもさせて下さい、お願いします!」

云いながら再び泣き出した私をブラックはほとんど片手でひょいっと抱きあげて二回、三回と、まるで宙を舞うようにステップを踏んでスキップをしながらこう言って来た。

『すっげぇ~俺ヒトの親かよぅ』

しかし、想像もしていなかったコレにただただポカーン。となってしまった私にこう話し掛けてくる。

『なぁ、名前何が良いと思う?』

「はぃ?」

『その前にあれか?結婚届け出しに行った方がマトモな野郎のする事か?』

「…え…えっと……」

『まぁ最初はタダで住込みさせるつもりだったけど、あんましフィン可愛いからさぁ、第一嫌がんねぇし、だからつい一年近く色々と手ェ出しまくっちゃったよ~。』

「一年近くですか!?」

『うん。あと3ヶ月ぐらいで俺達が出会った季節になるだろ?けど、その前に夫婦なるかもな?』

その言葉を聞いて、何を言えば良いのか、どうすれば良いのか?どうしたいのかが分からなくなって、また泣いてしまった。けれど、今度は声をあげずに泣いた。大好きだから泣いた。
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