ミク。
何も、言えなかった。
言えるワケなんて無い!
ただ……。ただどうしようも無く、ここに今の彼が居てくれる事が、ずっと強く私にヒトツの感情を認識させ、深い所まで刻み込んだ。だって、本当にもぅ、無理だから。

「じゃあ今からはずっと、幸せにならないと駄目ですね。」

『え…………………?』

「手伝いたい。ブラックを幸せにするには、今私にできる事って、何?」

『本気…………で言ってんのか?』

「うん。」

『ハッ!…俺………元娼夫なんだぞ?』

「だから余計ずっと、これからは死ぬまで幸せになって、ね?ブラック」

『……っ……………、フィン!!』

助けて欲しいとか、泣きたいとか、逃げ出したいとか、目前に広がる現実を目の当たりにする度に、彼はどれだけそう思って諦めてきたんだろぅ?
きっと、欲しくもない女のヒトを抱き締めた事も、知りたくもない男のヒトを覚えた事も沢山あったのだと思うと、復讐代行ロボットにでも生まれてれば良かった気がして来て、彼が自分へ向ける感情が初めての好意なら良いという気がして来て、イケナイ。

「だめっ……だ、、っ!」

『明日まで、離さない』

彼を、好きになり過ぎて、苦しい
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