ミク。
主様は教えてくれた。昔ここの地下室で何かによる大きな爆発事故が起こって巻き込まれてしまい、一命はとりとめたものの過去の記憶の大半を無くしてしまった事。しかも、その爆発のせいでロボットによる手術すら出来ないような心臓のとても危険な所にガラスの破片がいくつも突き刺さったままになっていて、いつ命を落とすか分からないという事。

『だからこそ、死ぬ前に会いたかったんだ…‥仮に死んでるなら墓参りの一つでも、なんてな。』

「…………」

『君はもぅ自由にすれば良い。捨てたくなったら言ってくれれば、下らない過去で付けられた遺伝子は抹消してあげよう』

「……………嫌です」

私は彼に対して、初めて膓が煮えくり返る程の怒りを覚えた。いくらなんでも、あの時の過去を下らないなんて言わないで……。あんなに素敵な命令をしてくれたくせに、抹消してあげようなんて言わないで………………お願いだから、今の貴方の目線で私をただのロボット扱いだけはしないで………だって、だって、私は!?

「私…好きにして良いなら、ここに居ます…………だからどうか、フィンって呼んで‥‥ブラック」

今は、なんて残酷な時なんだろう…と、思った。
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