ミク。
冬は、春に嘘をついた。
確かに、春の高熱を抑える為心にオナモミを描いた。が、理由は、オナモミは菊科オナモミ属の多年草で八月~十月に花期を過ごし、乾燥した果実10gを水500ccで煎じ、一日三回服用する。すると頭痛、解熱に効果があるという事を知っていたからだけでは無く、もっと春を味わいたいと望んでしまったからだ。
【んっ…、】
「…‥良い子。」
ガチガチに緊張しているものの素直に従ってくれる春の唇に、とても綺麗で、細くて、長くて、なんというか色っぽい指先で触れ、こじ開けて投薬を口実に煎じた薬草ごと自分の舌も押し入れて淫らに膨らんでゆくばかりの想いまで流し込んで彼を全身で捉え、魅了してしまう。そんな冬は恐ろしいくらい美しく、薬草の能力を解放している為、普段は艶やかな漆黒の胸下あたりまである髪を床にすりびく程長いエメラルド色に変え、同色の長い睫毛と瞳を時折瞬かせていた。そして、彼の下に敷かれている春も澄んだアメトリン色の瞳に美貌と色気を象徴する神とも云えるような彼を写し、頬を病からの熱と、感情から来る熱で薔薇色に染めながら少しずつ、少しずつ、小さな身体を成長させていくのを瞳を伏せる事で見ないようにしながら珠里夜は己の胸に繰り返し言い聞かせていた。
…これで良い…‥‥。こうするしか無いのだから、これで良い‥‥これで、少しだけ未来を変えられる…。指定された未来を180度変えられなくとも、変えられない中で一番この子達が幸せになれる結末に導いてあげられるのだから…と。
確かに、春の高熱を抑える為心にオナモミを描いた。が、理由は、オナモミは菊科オナモミ属の多年草で八月~十月に花期を過ごし、乾燥した果実10gを水500ccで煎じ、一日三回服用する。すると頭痛、解熱に効果があるという事を知っていたからだけでは無く、もっと春を味わいたいと望んでしまったからだ。
【んっ…、】
「…‥良い子。」
ガチガチに緊張しているものの素直に従ってくれる春の唇に、とても綺麗で、細くて、長くて、なんというか色っぽい指先で触れ、こじ開けて投薬を口実に煎じた薬草ごと自分の舌も押し入れて淫らに膨らんでゆくばかりの想いまで流し込んで彼を全身で捉え、魅了してしまう。そんな冬は恐ろしいくらい美しく、薬草の能力を解放している為、普段は艶やかな漆黒の胸下あたりまである髪を床にすりびく程長いエメラルド色に変え、同色の長い睫毛と瞳を時折瞬かせていた。そして、彼の下に敷かれている春も澄んだアメトリン色の瞳に美貌と色気を象徴する神とも云えるような彼を写し、頬を病からの熱と、感情から来る熱で薔薇色に染めながら少しずつ、少しずつ、小さな身体を成長させていくのを瞳を伏せる事で見ないようにしながら珠里夜は己の胸に繰り返し言い聞かせていた。
…これで良い…‥‥。こうするしか無いのだから、これで良い‥‥これで、少しだけ未来を変えられる…。指定された未来を180度変えられなくとも、変えられない中で一番この子達が幸せになれる結末に導いてあげられるのだから…と。