【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~
「准、これって人気やから、予約しないとないって、クラスの子が言ってたんやけど」
「あぁ、そうみたいやな。俺も健吾に聞いてさ・・・」
照れ臭くて、美沙が紅茶を用意してくれている手元しか見れなかった。
「そっかぁ。准がこんなおしゃれなお店知ってるわけないもんね」
「失礼な!」
軽くあしらわれたことに若干腹も立ったが、照れ臭さが取れてよかったと感じていた。
「でも、准から貰えるなんて思ってなかったから、めっちゃ嬉しい」
俯きながらだったが、嬉しそうな美沙の顔は読み取ることができた。
そして、頭の中には、今言われた台詞がグルグルとリピートされていた。
『めっちゃ嬉しい』って言ったよな?
これって、もしかして?
二人の間の沈黙を破るように美沙が動いた。
「私トイレいってくるね」
「あぁ」
美沙の背中を目で追っていた。
なぁ、美沙?
俺、告白していいんかな?
どうなんかな?
教えてくれよ。
なかなか煮え切らない考えは、まとまることもなく、美沙が戻って来た。