【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~
「美沙ってさ、中学の時に告白とかされた?」
冗談のつもりで聞いたはずだったが、なぜか美沙は真面目に答えた。
「そうやね〜。このクラスなら、この子とこの子かな」
えっ、まじっすか!
美沙の指差す方を見た。
二人とも爽やかに笑うイケメン。
くっそ〜!俺の知らない美沙に手を出しやがって!
「まぁ、断ったけどね」
そうですか。それはよかった。
「もしかしてさ、1クラスに1人はそんな男いるんじゃない?」
「そうかも」
いたって真面目な顔をして言われたので、驚きを隠せなかった。
美沙さん・・・
まじっすか?
美沙はページをめくる度に指差していった。
合計21人。
7クラスまであるから平均3人。
ありえへんし!
「ちゃんと覚えてるんや・・・」
「せっかく想いを伝えてくれたのに忘れるのもかわいそうやん」
あっそ。
嫉妬の塊が生まれていて、愛想よく返すことなんてできなくなっていた。
そんなモテモテの美沙はどこにいるのかを捜したら、ようやく7組で発見した。
うわぁ、かわいい。
今よりも少し幼い美沙は、アルバムの中で笑っていた。
そりゃモテるよな。
この笑顔やもんな。反則やわ。
でも全員の告白を断ったという事実に喜ぶ一方、元カレと好きな男の存在が気になってしかたなかった。