【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~


昼食に再びたらふくの餃子を食べて、二人でテレビを観たり、雑誌を見たりして過ごしていた。


端から見たら、確実に恋人同士に見えるだろう。


「あぁ・・・これかわいいなぁ・・・でもお金ないしなぁ・・・」


俺の目の前に座り、雑誌をパラパラ見ながら、美沙が呟くのを聞き逃すことはなかった。


「へ〜美沙、こういうの欲しいんやぁ」


雑誌を覗き込むようにして俺は、美沙が見ているネックレスを目に焼き付けた。


「かわいいと思わへん?」


「わからん」


「准に聞いたのが、まちがいやった!」


ぶっきらぼうに答えた俺に対して美沙は頬を膨らませながら言った。


そのネックレスのかわいさは、俺にはいまいちわからんけど、それを身につけた美沙はきっとかわいいやろうなとは思った。


のろけとも言える台詞を心の中で呟くと、再びテレビに視線を移した。


そんな俺を見て美沙は、雑誌を閉じて「うちの中学のアルバムでも見る?」と言い出した。


美沙の中学の時のアルバム。


俺の知らない時代の美沙が見れる・・・。


「うん。見る」


そう言うと、美沙は部屋へアルバムを取りに行った。


美沙の中学時代かぁ。


まさか、元カレとかいたりして?


告白された男とかいるんやでな?


見たらショック受けるかな?


そんなことを考えていたら、美沙が2階から降りて来た。美沙はアルバムをテーブルに置くと、床に座り込んだ。


美沙の隣に座りアルバムを覗き込んだ。


いやいや、そんなハゲた校長なんか見たくないし。


1ページずつめくる美沙に、心の中でツッコミを入れていた。


ようやく最も興味のある個人写真のページになり、食い入るように見ていた。


< 150 / 220 >

この作品をシェア

pagetop