そっと鍵をかけて。


ふと小さな、電子音が響いた。


騒がしいノイズに混じってしまえばいいのに、どうしてこの音はこんなにも響くのだろう。

音の元をたどれば、PCの画面には小さくお知らせが出ていて

飛び込んできたメッセージに、笑ってしまった。



どうやら神様というやつは、なんとも不器用で優しいらしい。



彼が野球に行っている間が、執行猶予期間だったのだ。








『あなたに早く会いたくて、1週間早く行くことにしました。夕方にはつくからね!』








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