First Letter〜1年間の夢物語〜
一言だけか…
「瑠昂、いこっか‼︎」
もう見えなくなったのに、さっきまで昂哉がいた場所から目が離せなかった
嫌われちゃったのかな…
不安で不安で仕方なかった。
なんでここまで不安なのかわからないけど、でも、不安だった…
「大丈夫だよ、昂哉は瑠昂を嫌いになったりしてないから」
ごめん拓斗。
今はなにを言われてもただの気休めにしか聞こえない…
「瑠昂、今日は思いっきり買い物しちゃお‼︎」
「…そだね」
笑えてるのかな、今。
ごめんね、付き合ってくれてるのに。
拓斗にも、莉子にも迷惑ばっかりかけちゃってるね…
でも、本当にわからない。
なんで急に態度が変わったのか…
勉強会した日まではなにもかわらなかったのに、その次の日からすこしずつ変わっていった。
あの日、昂哉の気に触ることしちゃったのかな?
ねえ、昂哉
わからないよ。昂哉がなにを考えてるのか…