First Letter〜1年間の夢物語〜
遠足当日…
「ちょ、瑠昂大丈夫?」
「大丈夫と思う…」
バス酔いが、やばい…
昨日あんまりねれなかった事に加えて、朝から微熱があったのが原因なのか
バスに乗って五分も経たずに吐き気と戦うことに…
「とりあえず、寝る」
窓側の席にしといてよかった…
「本気でしんどくなったらちゃんと言ってよ?」
「うん、ありがとう。おやすみ」
目をつむるとすぐに夢のなかに落ちていった。
「瑠昂、もう俺に関わらないで」
「なんで?私のこと嫌いになったの?」
「もううざいんだよ…」
「やだよ、昂哉!行かないで!」
遠くに行ってしまう昂哉をひたすら追いかける。
走っても走っても、その距離は全然縮まらなくて…
なんで、なんで嫌いになったの?
教えてよ。昂哉と話せなくなるなんてそんなの嫌だよ……