グッバイ・メロディー


お互いに目の前にあるものと向きあい、やるべきことを、きちんとやれた期間だったと思う。

そして、だからこそ、いっしょにいる時間を大切にできた期間だったとも思う。



誕生日も、クリスマスも、年越しも、こうちゃんは全部わたしにくれた。


春から暮らす東京の新居を決めに行くのにも、いっしょに連れていってくれた。

季沙も来る場所だからふたりで決めよう、
と当たり前に言ってくれたときは本当にうれしかった。


てっきり4人でルームシェアをするものだとばかり思っていたから、そこは拍子抜けだったけど。

潔癖症と秘密主義がいるから来世になってもそれは無理、
とのことらしい。



なんとなく、とてもいい距離を保てている気がする。

これならきっと、4月から離れ離れになっても大丈夫。


年を越したあたりでそう感じ始めていたところに、事件は起きたのだった。

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