press come dark behind






「私ね、もう決めたの」

「・・・あっそ。後悔しても知らねぇから」

「ご忠告ありがとね」



私はニコッと笑って、屋上へ向かった。



「・・・宮島(みやじま)。あいつは?」

「探偵部BBK希望者」

「へぇ・・・珍しいな。
台風でも来るんじゃないか?」

「笑い事じゃない。
・・・どうせあの女も、すぐやめるよ」

「厳しいなぁ。
宮島遥華学園生徒会長さんは」

「そんなこと言っている暇があったら、勉強しろ。
S組の名を汚すような真似は俺が許さない」

「はいはーい」



いずれ出会うこととなる宮島くんがそんな話をしているとは露知らず。

私は鞄を振り回しながら、屋上へと向かった。




☆☆☆




屋上は、本来進入禁止だ。

授業時に先生がオッケーするぐらい。

それなのに屋上にいるなんて・・・。

それだけでも相当な変わり者だわ。



今日は雲一つない晴天だ。

外へ出ると、気持ちいい風が吹いた。

案外広いんだな・・・。

私、屋上って来た記憶ないからな・・・。

行きたかったけどね。









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