press come dark behind






屋上への出入り口を見渡すと。

丁度日陰になるところに、男子生徒がいた。



黒髪で、整った顔立ちをしている。

右目を長い髪で隠している。

先ほどの男子生徒よりかっこいい。

男子生徒は髪をなびかせながら、本を読んでいた。

題名は英語で、読めない・・・。




「・・・僕に何か御用ですか?」



男子生徒は本から目を離さずに、口を開く。

凄く綺麗な声をしている・・・。

羨ましいぜ、このやろ!



「探偵部部長さんですよね?」

「・・・そうですけど?」

「私、夢原毬子といいます。
探偵部BBK希望です!」

「・・・ほぉ。
それは面白そうですね」

「部員を探せと校長から言われたものですから」

「・・・悪いですけど」



言いながらイケメンくんは本を閉じた。

その時起きた風で、髪が少しなびく。



「お断りいたします」



・・・はい?



「あなたのような方をBBKにするのには少々抵抗がありますのでね」



抵抗・・・?









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