press come dark behind
「私のどこが悪いのですか?」
言われたら直しますけど。
「夢原財閥のご令嬢をBBKにするのは、ね」
夢原財閥の・・・ご令嬢?
私が・・・令嬢?
「まさかご自分がご令嬢だと知らないのですか?」
「・・・はい」
「ではご両親のお仕事もご存知ない、と?」
「知らないですねぇ」
「ますますお断りいたします」
立ち上がったイケメンくんは言い放つ。
ってか背ぇ高!
私よりも高いよ・・・。
まぁ私155しかないからな・・・。
私より高い人なんてざらにいるか。
「ご自分の身分も知らない方を、我々探偵部のBBKには出来ません。
お引き取り下さいませ。
それか、別の部活のBBKをご希望ください」
スッと私の横を通り過ぎたイケメンくんは、屋上を出て行ってしまった。
「待ってください!もう決めたことなんですけど!」
急いでイケメンくんを追いかける。
しかし彼は止まらない。
「あともう1つ、お断りする理由があります」
彼は止まって、私に言った。
「僕の読書の邪魔をしたからです」