press come dark behind
「探偵部BBK希望者、だそうですよ」
「探偵部の・・・ですか」
ちらりと彼女はこちらを見る。
そして思い切り目を細めた。
癖・・・なのかな?
「ふぅん・・・」
「夢原毬子さん、と名乗っておりました」
「夢原毬子って、夢原財閥社長・夢原栄助の1人娘ですよね」
パパが社長!?
やだ・・・初耳!
「しかしあの方はご存知ないそうです。
ご自分が、夢原財閥ご令嬢ということに」
「そうなんですか?
じゃあ本物の馬鹿ってことですよね?」
本物の馬鹿・・・。
この人さっきから馬鹿馬鹿言いすぎないか?
「行きましょうドウくん。
あの方に関わっている時間はありません」
「そうですねアキ先パイ」
行こうとした2人組の肩を急いでつかむ。
「まだ僕に御用ですか?」
「やだっ!離してください!」
「あぁ・・・ごめん。
まだ御用ありますよ!!」