私がいた場所。
再び目を開けた時にはもう日が上りきっていて私は担架に乗せられて運ばれているところだった。
「あの、すみません。おろしてもらえますか?もう歩けるので…」
運んでくれていた平隊士の方にお礼を述べてあの後の話をきくと闇討ちされないよう日が昇るのを待ってから池田屋を出たらしい。数名に逃げられたものの捕縛者のほうが上回っているので今回の討ち入りは成功だといえるだろう。
平助さんと沖田さんは先に屯所に運ばれていったらしい。
重症なのはその二人と本人は大丈夫だと言っていたらしいが永倉さんも左手親指の付け根に深い傷跡が残ったらしい。一緒に裏口を守っていた安藤さんと新田さんも深手を受けたとのこと。
死亡者は一名、残りは多少の傷はあるものの命に別状はないらしい。
そういえば、と袖をまくり上げて右腕を見ると晒しがぐるぐると巻かれていて止血されていた。今まではそんなに気にならなかったのに認識した途端歩調に合わせてずきずきと痛みだす。
「歩いていて大丈夫なのか?」
「斎藤さん、はい大丈夫です。斎藤さんは…大丈夫そうですね」
正直返り血ばかりで仮に出血していてもわからないような容姿だったが、いつも通りの涼しげな表情からして大丈夫なのだろう。
「あの、すみません。おろしてもらえますか?もう歩けるので…」
運んでくれていた平隊士の方にお礼を述べてあの後の話をきくと闇討ちされないよう日が昇るのを待ってから池田屋を出たらしい。数名に逃げられたものの捕縛者のほうが上回っているので今回の討ち入りは成功だといえるだろう。
平助さんと沖田さんは先に屯所に運ばれていったらしい。
重症なのはその二人と本人は大丈夫だと言っていたらしいが永倉さんも左手親指の付け根に深い傷跡が残ったらしい。一緒に裏口を守っていた安藤さんと新田さんも深手を受けたとのこと。
死亡者は一名、残りは多少の傷はあるものの命に別状はないらしい。
そういえば、と袖をまくり上げて右腕を見ると晒しがぐるぐると巻かれていて止血されていた。今まではそんなに気にならなかったのに認識した途端歩調に合わせてずきずきと痛みだす。
「歩いていて大丈夫なのか?」
「斎藤さん、はい大丈夫です。斎藤さんは…大丈夫そうですね」
正直返り血ばかりで仮に出血していてもわからないような容姿だったが、いつも通りの涼しげな表情からして大丈夫なのだろう。